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アメリカの大学教員の給与

アメリカの大学教員の給与をまとめてみます。

アメリカのテニュアトラックの(バイオ系)Assistant Professorの給料:
(Making the Right Moves, 2nd editionより)
・Ph.D.s (n = 21)
 Average 12-month salary $92,632 ($73,000–$135,000)
 Median 12-month salary $89,333
・Physician-Scientists (n = 11) (医師免許あり)
 Average 12-month salary $127,315 ($93,000–$155,000)
 Median 12-month salary $125,500

The Scientist 2009年9月号による
アメリカのライフサイエンス専攻別平均給与:
(Post Doc / Tenure Track / Tenured) 単位は$1000
・Plant Sciences (40/45/76)
・Cell Biology / Cytology (45/58/96)
・Developmental Biology (45/81/102)
・Genetics (46/57/105)
・Microbiology (53/62/105)
・Physiology (66/76/108)
・Biochemistry (47/50/110)
・Molecular Biology (45/51/118)
・Pharmacology (46/56/130)
・Neuroscience (46/53/138)
・Virology (52/68/141)
・Immunology (63/80/144)
・Biophysics (49/56/152)
・Endocrinology (94/108/160)

この他、「統計学+ε: 米国留学・研究生活」によると
AAUP (American Association of University Professors、アメリカの大学の教員組合)
によるサーベイ
があり、大学別、年度別、肩書別、男女別、に平均が検索できます。
分野毎の給与については、それぞれの学会のウェブに載っていることがあるそうです。

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テーマ : 大学院留学関連
ジャンル : 学問・文化・芸術

日本の大学教員の給与(リンク集)

日本の国立大学法人等の役職員の給与は公開されてます。
「教授をめざせ!」も大変参考になります。

私立大学は、組合の資料などから給与が明らかにされています。
私立大学は、組合と理事の力関係で、給与がきまります。
理事に対して、組合の力が強いところが、給料が高いです。
(例)中京大、専修大は組合が強いので給料が高め。早稲田の給与額が全国最高。

その他の参考文献
年収ラボ

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テーマ : 研究生活(博士)
ジャンル : 学校・教育

ポスドクの給与

日本でのポスドクの給与は、学振研究員の給与(年440万円)が基本的な目安となります。
加えて研究費120万が付きますが、海外渡航の際の滞在費に当てれば、ほぼ給与になります。
また、税制の優遇も実はありますので、実質的には600万近くいく人もいます。

この他のポスドクの給与はさまざまですが、平均的に見ると、学振と同じかそれより高いケースの方が若干多く
理研研究員やERATOのポスドクで600万以上もらっているケースもありました。
以前のエントリーで紹介した各々の奨学金のケースも調べてみてください。

ここここここに国内外のポスドク給与の情報があります。
海外では、学振と同じか、それよりも安いケースが多いように思います。
しかし、NIHの給与基準というものが存在し、それよりやすい賃金に設定することは難しいようです。

ポスドクには教育義務が全くなく、アカデミックな研究に専念できることを考えれば、
日本のポスドクの給与は、少数精鋭の集団にすることを狙っているのか、
恵まれすぎているようにも思えます。
しかしながら、同じ博士でも、「すぐ役に立つ」研究を行っている製薬会社では
30歳で700万、40歳で1000万というのが目安ですので、
民間の方が若干待遇が良いことがわかります。

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外国で就職したい理由

海外の大学にテニュアトラックのアシスタントプロフェッサーとして就職する理由は
もちろん人それぞれでしょうが、主なものを想像でまとめてみました。

・独立したい(日本で助教になるとピラミッドの下層でこき使われる)
・研究に専念したい(雑用が少ない)
・研究費も巨額のスタートアップ(年1000万以上)がもらえる(そもそも独立しないと研究費の意味ないが)
・東大より上の「超一流クラス」の大学が日本にはないから(人が優秀)
・研究分野の都合で、日本では研究できない
・学生時代から留学したなどの理由で、日本にコネがない
・外国が好きだから

なんだか、日本に足りないものが見えてきて面白いですね。

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テーマ : 海外留学
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アメリカのジョブインタビュー

アメリカでの助教の職さがしも、日本でのものと似ていますが、
ジョブインタビューだけは少し異なっているように思います。
一言で言えば、みっちり面接をして、よく観察されます。
そこで、そのあたりの情報をまとめてみます。

面接日程は厳しく、栄養ドリンクが必須です
・これまでの研究のプレゼン
・チョークトーク:研究計画(どうやって研究費を獲得するか)
・同僚となるかもしれない教員や、(えらい人抜きで)学生と会う
・人事委員と会談して終わる(帰ったらすぐに感謝のメールをするのがしきたり)

2回目の面接に呼ばれた時点でほぼ採用決定です。
ここで、立場が逆転して、候補者は要求する側に立ちます。
給与や研究設備について交渉します。文書にすると良いそうです。
といっても給与はほぼ固定で変えられない場合が多いようですが。
あと、教育義務やテニュアトラックのシステム、
給与は9カ月分なのかなどについてしっかり聞いておくべきです。
(残り3か月分はリサーチグラントから出す仕組みも多い)

参考文献
「アメリカでラボを持ちたい !」最も有名なウェブサイト
「統計学+ε: 米国留学・研究生活」
「Harvard Design留学のその後 ~ 中西部のAssistant Professorとして」
「Making the Right Moves 2」英語ですが有名な無料のバイブル

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47連敗

Author:47連敗
海外も視野に入れてポスドクまたは助教の職を探していたピペドだったが、最近特任助教となった。

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