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アメリカのテニュアトラックの仕組み

アメリカのテニュアトラックの仕組みをまとめます。

テニュアを得る基準としては、次のものなどが評価されます。
・研究成果(ハイインパクトジャーナルに掲載)
・大型グラント獲得(NIHのRO1グラントなど)
・教育
・大学内外での雑用

具体的な審査のプロセスは次のようになります。
・採用から2、3年目に「Tenure Dossier (Extended CV)」を作成する
・3年終了までに、さらに3年任期を更新するかをテニュア教授陣が投票する
・投票後、学部長から問題点をフィードバックしてもらって話し合う
・5、6年目に、内外の同業者や現・元学生・ポスドクから手紙を送ってもらう
・テニュア教授陣はその手紙を含むDossierを読んで投票する
・採決されれば、tenure dossierが大学レベルの昇任委員会に送られる

時系列で言うと、
1-2年目 大学からのStartupマネーで成果を出して、
2-3年目 その成果をもとに小さなものから順にグラントを獲得し、
4-6年目 学外の同業者にプレゼンスを認められて、良い手紙を書いてもらう
ことが重要となります。

教授陣による最終投票の前に、学科内でセミナーを行うケースも多いです。
聴衆はどこからともなくテニュア審査だと聞きつけで、興味津々で聞きに来ます。
もちろん、この前後には審査される側には尋常でないプレッシャーがかかります。

アメリカ式テニュアトラックの良いところは、
日本の大学に今ものさばる、アカハラ・セクハラをする人、精神異常の人、
ポスドクはできるが人の上に立つとてんでダメな人等をクビに出来ることです。
一度やってダメだった人は、やり直しても駄目であろうことが明らかな場合も多いようです。
首を切る方も、手間が必要ではありますが、システムを整えれば機械的にできますし、
例え二流大学でゆるい審査のテニュアトラックであっても、存在意義はあると言えます。

しかし、中には、UCバークレイのような超一流大学で、いい論文雑誌に載るだけでなく、
歴史的にインパクトのある仕事を要求するような厳しすぎるところもあります。
ただし最近は、東大より上の超一流大学でも70%はテニュアを与える傾向にあります。
(ハーバードでは昔は30%の時とかもあったらしい。)
人を取り換えた時に、より良い人を採用できる可能性が高いからこそ、
首を切る意味があるわけで、単純に考えて、テニュア獲得率が50%を切るというのは、
使い捨て前提での採用という意味で、理不尽であるように思います。

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テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

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47連敗

Author:47連敗
海外も視野に入れてポスドクまたは助教の職を探していたピペドだったが、最近特任助教となった。

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